映日堂(旧)

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よそ行きの線しか描けない

今日は結婚記念日。夫と家族になって丸5年が経った。お付き合いを始めたときから数えると、もう9年も一緒にいることになる。

「なんか、そんなに長い時間が経った感じせんね」などと話しつつ、それは良くも悪くもあるよな、と思う。

いつまでも新婚気分で仲が良いのはそりゃめでたいことだが、成長してないとも言える気がする。自分たちがもういい大人なことを自覚していないんじゃないかな、とか。前に進んでいないんじゃないかな、とか。いやまあ考えすぎかもしれない。お気楽なだけの5年間だったかといえばむしろ逆で、いろいろあったしなあ……と思いを馳せる。

自分たちにとって特別な日とはいえ、普通の平日だから夫は仕事へ行くし、帰りも遅い。お祝いは週末にすることになりそう。

家に残されたわたしは、お絵描きをすることにした。4月に買った液タブとまだ仲良くなれてなくて、なんとなくよそ行きの線しか描けない。

絵を一枚完成させたけれど納得いかなくて、夕方に今度はiPadを取り出してまた落書きを始めてみる。こちらの方が付き合いが長く、気取らない関係だ。描き上がった絵もいい意味で緊張感がない。

夕食にカレーを食べながら、帰宅した夫に絵を見せたりする。ルーを使わず作った和風カレーは、出汁が効いてじんわりうまかった。「そば屋で出てきそう」「このままうどんにかけてもいけるな」などと話した。