映日堂

ほろほろくちどけよい日記

本当は輝く夏の日差しを浴びて

どこかへお出かけしようと決めていた日曜日。早起きするつもりだったけれど、昨夜寝るのが遅くなったせいでちょっとお寝坊しちゃった。

それでもまだ夫は寝足りないようで、わたしだけ先に布団から抜け出して朝の準備を始める。

軽い朝食をとって、洗濯物を干したり食器を片付けたり……そうこうしていると9時が来てしまった。10時までには家を出たかったので申し訳ないと思いつつ夫の様子を見に行くと、なんとか起きようと眠気と戦っているところだった。よかった。

夫が犬の散歩や朝食を済ませる間、準備が完了しているわたしは夫と交代で少し休憩する。「10時には家を出れるようにする」と言っていたが、出発できたのは結局10時半をだいぶ過ぎた頃だった。

予定ではショッピングモールへ行って夏服を見るつもりだったが、今から行くと混んでそうなどの理由で急遽変更。海を見に行くことになった。

その場所は海が恋しくなったらいつも訪れるところだ。海沿いに遊歩道が整備され、海風を感じながら気持ちよく歩くことができるお気に入りスポット。今日もそんな感じで過ごすつもりだった。

ところが、到着してみるとある変化に気づく。目の前に新しくカフェがオープンしていたのだ。古民家を改装したその建物に惹かれてふら〜っと近づくと、中から店員さんが顔を覗かせて「よかったらどうぞ」と声をかけてくれた。

こりゃ入ってみるしかないね、ということで本日2度目の予定変更。ちなみにわたしたちと同じようにスーッと吸い寄せられて入店する人たちが何組かいておもしろかった。うん、気になるよね。

店内は古民家の落ち着いた雰囲気と海からの風がとっても居心地が良くて、夫とおしゃべりしながら景色を眺めていたらあっという間に1時間ほど経っていた。まだ開店したばかりでお客さんは多くはなかったけれど、これならすぐに人気店になっちゃうだろうな。

近いうちにまた来よう、と決めてお店を後にする。

こうして突発で行動した先に思わぬ出会いがあると不思議な気持ちになる。予定していたことはできなかったけれど、夫が寝坊したおかげでこのカフェに行けたのだよなあ。そういう偶然の巡り合わせみたいなものは大事にしたいと思っている。

帰る前に、海沿いの道を少し散歩する。もう日差しは完全に夏で、日傘を差していても長くは歩けなかった。暑さへの抵抗力ゼロの人間なので、もうそろそろ外での活動ができない時期に突入しそうで悲しい。わたしだって本当は、輝く夏の日差しを浴びて遊びまくりたい。

気が向いたので、休日にしてはめずらしく夕食をちゃんと作った。たぶん数年ぶりの肉じゃが。じゃがいもは余らせがちで最近は買うのを控えていたのだけど、どうしても肉じゃがが食べたかったからそのために用意したのだった。

20分しっかり煮込んだ肉じゃがは味が染み染みで、じんわり幸せな気持ちになる。いつも手抜き料理を心がけているわたしにとって肉じゃがはめんどくさいが、やっぱり手作りする価値のあるおいしさだった。

夕食を食べながら、ハリー・ポッターと死の秘宝part2を観る。これによってようやくわたしにとってのハリー・ポッターが完結した。なんとなくタイミングを逃して、最後の物語を観るまでにこれだけかかってしまった。ああ、スネイプ先生……好きだとしか言えねえ。

眠りにつく前、今日は盛りだくさんな1日だったねと話す。こんなに楽しい日はなかなかないよ、最強の日なんじゃない?なんて笑い合う、こういう時間をなるべく増やしていきたいなと思う。